エイドリアン・バリンジャーのレイダー・ビバーク9000(裏蓋にエベレスト登頂の特別刻印)

エイドリアン・バリンジャーのレイダー・ビバーク9000(裏蓋にエベレスト登頂の特別刻印)

ケース径:48.0mm
ケース厚:18.7mm
ケース素材:チタン
防水性:3気圧/30m
ストラップ:アンテロープレザーストラップ、ピンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.FL311、65時間パワーリザーブ、毎時28,800振動、21石
仕様:時針、分針、スモールセコンド、中央の赤針は1回転につき高度3,000mを表示、サブダイアルは最高9,000mの高度および気圧(hPa)を表示、パワーリザーブインジケーター(デフ式スクリューシステム)、日付表示、アルミニウム製双方向回転ベゼル、両面に反射防止加工を施したサファイアクリスタルガラス、スクリューケースバック(裏蓋にはエベレストの高度と登頂日の特別刻印)、アプライドインデックス 、夜光塗料が塗布されたインデックスと時針・分針、高度表示用の赤針

 バリンジャーはこれらの機能について、過酷を極めたチョ・オユーにおけるレポートの中で次のように表現しています。

「僅か数日間で、私たちは山の6400mと7200mの2地点でキャンプを設置することに成功し、ロープを固定する大仕事を始めました。時折強風や嵐が生じる中で、チョ・オユーの開けた勾配のどこにキャンプを設置すればいいかを確認するために、レイダー・ビバーク9000は必要不可欠な存在でした。ヒマラヤ山脈の登山は、高度が全てなのです。高度さえわかれば、自分の所在地がわかりますし、どれくらいの道のりを進んできたのかもわかります。ここでは、距離という考え方ではなく、高度のみで考えます。

キャンプが適切な場所に設置され、安定した気圧計(こちらも腕に着けたレイダー・ビバーク 9000に内蔵されている) のお陰で天候も予測できたため、私たちは一刻も無駄にせず、5月6日に山頂を目指しました。これは8000m峰ではかなり早いタイミングでした。3人の登山メンバーと2人のガイド、5人のシェルパで構成された私たちのチームは2つ目のキャンプを午後11:30に出発し、後に他の登山者たちも使用することになるロープを固定しながら登りました。申し分の無い静かな夜でした…高い高度において、ジェット気流が暴れる音が聞こえていたことをのぞいては。山頂は難しいコンディションであるのは覚悟していましたが、私たちは何が待ち構えているのかを窺いながら、とにかく登り続けました。

 残り30mまでは理想的な登山でした。 チョ・オユーのまさに山頂だけがジェット気流にさらされていたのです。山頂の手前で私たちは一旦足を止め、自らを奮い立たせ、ダウンのジッパーを首まで上げ、山頂まで急ぎました。私たちはおよそ40分間風にさらされました。それだけですでに限度を超えていました。山頂では1枚の写真を撮るための数秒だけ過ごし、レイダー・ビバーク9000で高度を確かめました(本当に正確な高度を表示してくれました)後は、凍傷やそれ以上のことを恐れ、すぐさま下降を始めました。運が味方をしてくれ、特別な登頂となりました。」

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