フェンディ×カール・ラガーフェルド、「FF」ロゴやコラージュ柄のウエア&バッグ

フェンディ(FENDI)は、2019-20年秋冬メンズコレクションでゲストアーティストに、ウィメンズのデザイナーを務めていたカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とのタッグによる限定アイテムを2019年7月中旬より順次発売する。

シルヴィア・フェンディとカール・ラガーフェルドの絆が生んだ限定コラボ
フェンディ 2019-20年秋冬メンズコレクションより
今回のコラボレーションは、シルヴィア・フェンディとカール・ラガーフェルドのほぼ生涯にわたって続いてきた絆と、互いへのオマージュの意が込められている。後にも先にもないこの限定コラボレーションは、カール・ラガーフェルドが逝去するまでに残した、フェンディへの大きな功績のひとつといえるだろう。

カール・ラガーフェルドの世界を描いた「カールコラージュ」
最も目を引くのが、カール・ラガーフェルドの世界を描いた「カールコラージュ(Karl Collage)」。彼の手描きのメモやイメージ、スケッチ、ヴィンテージ写真などを膨大に備えるパリの工房とローマの工房を結びつけるムードボードをコラージュプリントとして表現した。

プリントを落とし込んだアイテムは、フェンディを象徴するファーアイテムをはじめ、シャツ、バケットハットなど多彩に。バッグなどの小物類もラインナップしており、特にバッグは、今季からメンズバッグの仲間入りとなる「バゲット」が「バケット フォー メン」として登場する。

「バゲット」は、これまでウィメンズバッグとして人気を博してきたモデル。大きなフラップと、それを留めるクラシックな「FF」ロゴが魅力的だ。その他、旅に欠かせないボックス型のハンドバッグやバックパックなども展開する。

レザーグッズにも落とし込み、二つ折り財布、長財布、コインケースなども用意。さらに足元を彩るスニーカーもラインナップに加わる。

ディオール×ダニエル・アーシャム、3Dロゴ入りバッグやニュースペーパープリント「サドル」バッグ

ディオール(DIOR)は、サマー 2020 メンズ コレクションでニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、ダニエル・アーシャムとのコラボレーションを発表した。

ダニエル・アーシャムとは――
ダニエル・アーシャムは、“フィクションとしての考古学”という独自のコンセプトを軸に彫刻、建築、デッサン、映画など数多くの作品を手掛けてきたアーティスト。生まれながらにして色盲であることから、彼の作品は色のない世界が中心だ。しかし、それは、カラフルな色彩よりも強烈なインパクトを残し、世界の人々を魅了する。

“未来の世界から発掘された日常品”のイメージをメゾンのアイコンに反映
サマー 2020 メンズ コレクションでは、近年、ダニエルが精力的に手掛けている作品「Future Relic」シリーズとおなじく、未来のディストピア世界から発掘された日常品をイメージし、バッグやウェアに投影している。

アイコニックな「サドル」バッグや3Dの「DIOR」ロゴが配されたバッグは、発掘物のような風化した風貌だが、その見た目に反する汚れのない白さをもつ。無垢な白を退廃的に表現することが、本物の発掘物でないことを示し、非現実さを感じさせる、まるでアートピースのようなデザインだ。これらは限定エディションとして登場する。

また、2000 春夏 オート クチュールコレクションで発表されたディオールの「ニュースペーパー」プリントに改めて手を加えることで、今回はブルゾン、シャツ、プルオーバー、ショートパンツなどのウェアとバッグを制作した。

ダニエルの色の世界はスニーカーにも
コレクションにおけるメインのカラーパレットはホワイトだが、アクセントカラーとして、色盲のダニエルが、色覚補正メガネなどによって見た淡いブルーやピンクの色彩も登場している。スニーカーには、その色合いをグラデーションで表現した。

透明のショートブーツもダニエルらしいピースだ。ランウェイでは、「ディオール オブリーク」のソックスと合わせることで、かすんだオブリークのブーツのようにスタイリングされている。